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若い人は尖っているという。老いたら丸くなったという。色んな人とぶつかって、削れてだんだん丸みを帯びてくる。熟れて円いと書いて円熟だ。針なら刺さって怪我するが玉に触って指は切れない。

あやふやな形の子どもが学びを経て中身が充実し様々に形を作り、他人にぶつかり吸収したり削られたりして、どんな形でいれば他人とぶつかって傷つかないか受け流せるか受け入れられるか少しずつ形を変えていく。最後に円くなれればどんな相手でも傷つける事なく触れ合え、どんな力も受け流せる。

人の良いのが円くなることならば、人は誰かとぶつからなければいけない。痛くとも苦しくとも誰かとぶつからなければ、宇宙で一人じゃ形を変えられない。どんなに接触そのものが怖く恐しくても。

触れる事に怯えてしまえばどうなるか。誰にもぶつからないように小さくなる、誰かの形に引っ掛ってしまわぬよう円くなる、やがて小さな点になる。他人から離れすぎて宇宙に一人、もし寂しくなって針路を変えようにも裡には何も無いから推力が無い。向きを変えたければ何かにぶつからないと。でも周りにはもう何もなくて、他人から逃げて離れた勢いのまま、どんどんどんどん離れていくまま。

ゆっくり動く小さな点は一体どうすれば良かったのかな。これはこれで正しい結末なのかな。本当に寂しいのなら推力は生まれてくるかな。このまま行きつく先には同じような小さな点が沢山集っていたりして。ずっとずうっと暗い闇かも。

続きは未だ知りません。